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JAPANマーマレード協会とは?
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代表挨拶

JAPANマーマレード協会会長
國分美由紀

2019年5月にマーマレードの世界大会が日本で初めて開催されたことをきっかけに、マーマレードの美味しさ、マーマレードを作る楽しさを知っていただき、日本人の食文化にマーマレードを根付かせたいと思い「一般社団法人JAPANマーマレード協会」を設立いたしました。柑橘とお砂糖だけで作れるマーマレードですが、作り手によって一鍋一鍋味が違います。柑橘の苦みと酸味、お砂糖のバランスによって生み出されるハーモニーの奥深さを多くの方に味わっていただきたいと願っています。

また、子どもたちへ教育を通じて、マーマレードが日本の食文化として根付くように地元の大学や高校と連携し取り組み始めました。

子どもたちにマーマレード作りを経験してほしい理由は、マーマレード作りを通して

「人生無駄なことなんて無い!」

と気づけるようになると思っているからです。

マーマレード作りに一番大切なものって何かご存じですか。

実は皮なんです。

皮は普通捨ててしまいます。ジャムだったら皮を捨てて中身だけを使う、つまり実の甘い部分を使って作ります。

マーマレードは違うんです。それだけでは作れません。マーマレードにとっての皮は何かといと、苦みだったり深みだったり、味わいや余韻を作り出すのが皮なんです。本来でしたら、皮は捨てるものです。いらないものです。確かに皮だけ食べてもおいしくありません。マーマレードは皮と実と両方使います。

果実の甘味に加えて皮の苦みがプラスされた時に、苦みが味わい深いものになり、より甘味を引き立てるための存在になるんです。

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これって、人生と同じだと思われませんか。

この時期無駄だったなとか、この時期何か最悪だったなとか、いろいろあると思います。

楽しいことばかり望んだり、しんどいことは避けたりしがちですが、でも実はしんどいことや辛いことは、自分の人生に味わいや深みを与えてくれる大切な要素なんです。

マーマレードを実際に作ってみて、今までいらないと思っていた皮が、苦みになって深みを作ってくれる、その経験をしてほしいんです。自分で作って体験してほしいんです。

これから先の人生は楽しいことだけではありません。きっといろんな辛いことしんどいことに出会うでしょう。そんな時こそ、これは自分の人生に深みを作ってくれる経験なんだと思って乗り越えてほしいんです。マーマレード作りはその手段であり、気づいてもらうためのきっかけ作りです。

マーマレードを一口食べた瞬間に、口の中に広がる甘味のなかに、苦み、深み、余韻を味わいながら、「あ~人生といっしょだ」っていつか思える日が来るかもしれません。

自分の人生を愛するように、マーマレードを楽しみ愛してほしいと心から願っています。

 

一般社団JAPANマーマレード協会理事長 國分美由紀