イギリスのお菓子について
British sweets

第8回 プラチナ・ジュビリーとパディントンのマーマレードサンドイッチ
今月8日、1952年にわずか25歳という若さで即位されてから70年という長きに渡りイギリスを支えていらしたエリザベス女王の崩御が伝えられました。 国民に寄り添い続けてきた女王陛下を偲ぶため、知らせを聞いた多くの国民が哀悼のためバッキンガム宮殿を訪れているそうです。 エリザベス女王は今年イギリス史上初の即位70周年「プラチナ・ジュビリー」を迎えられたところでした。...
第7回 イースターシムネルケーキ
長く暗い冬を越え、イギリスの春はイースターと共にやってきます。 今回はそんなイエス・キリストの復活を祝う晴れやかなイースターに欠かせない、イースターシムネルケーキをご紹介します。 シムネルケーキはドライフルーツや柑橘のピールなどがふんだんに使われたフルーツケーキで、ケーキの真ん中と一番上にマジパンを乗せ、さらに丸めた11個のマジパンボールを飾り付けるのが特徴です。...
第6回 ベイクウェル・プディング/チェリー・ベイクウェル/ベイクウェル・タルト
皆さんは、イギリスで「ベイクウェル」と言えば何を思い浮かべますか?「よく焼く」を意味する”bake well”? 今回の正解は、ピーク・ディストリクトの中心にあるダービーシャーのBakewellという田舎町です。...
第5回 イートン・メス
イギリスの爽やかな夏の定番デザート、イートン・メスを作るのは簡単です。 苺とダブルクリーム(脂肪分の高い生クリーム)とメレンゲを合わせて、苺を煮たソースをかけたらもう完成! いただく時も、メレンゲを崩してmessy(ぐちゃぐちゃ)に混ぜていただくのが正解の食べ方です。 簡単で美味しく、今や世界中で愛されるお菓子ですが、実は名前の由来もなかなかにmess(混乱)なのがこのお菓子です。...
第4回 ヴィクトリア・サンドイッチ
ヴィクトリア・サンドイッチとは、2枚のスポンジケーキの間にジャムやクリームを挟み、仕上げにお砂糖を振りかけたケーキです。 スポンジケーキと言っても、日本で知られている繊細でやわらかなスポンジではなく、イギリスのスポンジケーキというのは基本的にパウンドケーキに近い食べ応えのあるケーキのことを指しています。 ...
第3回 ショートブレッド
ショートブレッドはスコットランドの伝統的なお菓子で、バターがたっぷり含まれた、リッチな味わいのビスケットです。 イギリス全体で長く愛されるお菓子であり、その歴史は古く、発祥は12世紀と言われています。 当時はパンを作る際の余り生地を低温のオーブンで堅くなるまで焼き、「二度焼いた」を意味する古いフランス語の”biscuit”に由来して、「ビスケットブレッド」と呼んでいました。...
第2回 ダンディーケーキ
スコットランドの港町ダンディーの名のついた、フルーツケーキ。 18世紀にKeiller 社が最初に作ったと言われています。 ダンディーケーキには、マーマーレードのピールを入れ、上面にはアーモンドを放射線状に飾るのが特徴と言われています。 昔は、植木鉢のようなもので、焼かれていたそうです。...
第1回 スコーンの食べ方
アフタヌーンティーの主役といえば、紅茶とスコーン。マフィンみたいに丸っこいスコーンは、イギリスの食卓に無くてはならない食材です。 スコーンを食べるときには、必ずクロテットクリームとイチゴジャムがついてきます。クロテットクリームとは、英国南西部のコーンウォール地方で作られるバタークリームのこと。最近は日本のケーキ屋さんでも見かけるようになりました。...